○造り付け収納
- さいたま市大宮区
- 制作 2000.10
- 施工 杢美堂
マンションのキッチンに設置した家具。
吊戸棚、天板、床置きの戸棚からなる。
左下はスツールを格納する場所。
飽きの来ないシンプルな形にした。例えば、下の2枚の開き扉の中央にツマミを付けてしまうと、上下のバランスが崩れるので、ツマミ類はなくしている。
吊戸棚 幅 123 ×奥行 45 ×高さ 45 cm
仕上げ 扉 ウレタン塗装 本体 ポリ合板
棚は天井にくっつけず、あえて隙間を設けて、
長い物を置ける場所としている。
扉を押し上げると、ステーによって開いたまま固定される。扉を引き下ろすと、ステーが緩衝材になり、急に閉まらないようになっている。
扉の下端を掘り込み、ラッチを組込んでいる。
閉めた状態ではラッチは固定され、地震などで開かないようになっている。ラッチを押すと固定が解除される。
金具詳細。
扉全体をウレタン塗装にすることで、ラッチの掘込み部分もきれいに仕上げている。
天板 幅 124 ×奥行 45 ×厚さ 4 cm
仕上げ メラミン化粧板
天板の厚みは、強度的にはもっと薄くても構わないが、視覚的な安定感を加味して設定。
天板の上に家電を置けるように、左奥を斜めに切り欠いてコード穴にしている。
床置き戸棚 幅 82 ×奥行 45 ×高さ 82 cm
仕上げ 扉 ウレタン塗装 本体 ポリ合板
ツマミの代わりに扉の上部を掘り込んで引手としている。ぶつかるような出っ張りがなく、掃除もしやすい。
収納量を重視し、床ぎりぎりまで収納に。
外側に丁番が見えないスライド丁番を使用。
扉の上部の掘込みが見える。
閉めたとき扉を固定するのは金属のボールキャッチ。軽快に開閉できる。