大宮K邸 図面・資料  小田宗治建築設計事務所



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階段のとば口で見上げると、3層分の高さの読書室が広がる。
幅105cm(本棚25cm+階段80cm)、
対角距離12mの非日常的な空間。


設計の過程では、相容れない複数の条件を考慮しなればならないことが多い。
たとえば、吹抜けの部屋は必要ないという機能上の要望と、
一方で、3階建ての高さを実感する場ができればという意匠上の希望。
あるいは、読書のための空間が欲しいという要望と、
一方で、限られた居住空間の中から専用の場を捻出することの難しさ。
こうした条件は、それぞれで考えていると袋小路にはまってしまう。
しかし時に、複数の条件を掛け合わせて考えることで、
化学反応のように、全く別の解決策が浮かんでくることがある。
今回その解決策となったのが、「階段式の読書室」という発想である。


1階から3階までまっすぐの階段を設け、
このまとまった空間を読書の場として使うことを考えた。
壁ぎわに本棚を設置し、階段の各段を腰掛けにする。
階段には、充分な幅とゆるやかな勾配がもたらされ、
居心地のいい光が要請される。
また、まっすぐの階段は必然的に、3層分の高さを見通せる空間になる。
人は好きなところに座って本を読み、景色や光を眺めることができる。
そこを家族が通り過ぎる時、小さな会話が生じる。
こうして、当初の相容れない複数の条件は、同時に満たされ、
かつ、そこにメリットが生まれることになる。


単なる移動経路として最小限の位置付けに押しやられがちな階段を、
読書の場、対話の場、光や空間を楽しむ場という
積極的な機能を与えることで、建物の中でも特徴のある場にしている。




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