海辺の直方体 〜2つの配置
空間は「開閉」によって個性を持ち(#1)、
光や方位との関わりで多様な表情を持つ(#2)。
ではそうした空間を、複数の群としてデザインする時、
どういうことが言えるだろうか。
位置が違うということは、全く同じものが並んでいても、
やはりそこに固有の差異が生まれてくる。
形が同じであるため、かえってその差異のみが際立って現れるとも言える。
ここでは海沿いの休憩施設として、2つの直方体を考えてみた。
同形の箱が互いの関係性を測るように置かれている。
デザインとしては最低限の操作に過ぎないが、
それだけでもある種の情景が生じうるのではないかという
仮説として描いてみた。