空間デザインの思考実験小田宗治建築設計事務所


#3

海辺の直方体 海から見る

海辺の直方体 〜2つの配置 

空間は「開閉」によって個性を持ち(#1)、
光や方位との関わりで多様な表情を持つ(#2)。

ではそうした空間を、複数の群としてデザインする時、
どういうことが言えるだろうか。

位置が違うということは、全く同じものが並んでいても、
やはりそこに固有の差異が生まれてくる。
形が同じであるため、かえってその差異のみが際立って現れるとも言える。

ここでは海沿いの休憩施設として、2つの直方体を考えてみた。

同形の箱が互いの関係性を測るように置かれている。
デザインとしては最低限の操作に過ぎないが、
それだけでもある種の情景が生じうるのではないかという
仮説として描いてみた。

海辺の直方体 浜辺から見る