1F
2F
屋根
那須の自然林の中に建つ別荘である。 週末に家族や大型犬とともに訪れ、薪ストーブ、囲炉裏、ジャグジーなどを楽しむ場として計画された。
敷地は那須高原の奥、原生自然の残る一帯にある。 日光国立公園内であるため、公園法による建築意匠の規制があり、焦茶色の三角屋根を設けることが求められた。これを積極的な要素として取り込んで設計することが前提になった。
周囲の圧倒的な自然に対峙するため、建物はある程度強さのある造形とした。黒い帯状のボリュームが、大地を這い、立上り、ねじれながら空中を走る——そのボリュームの周囲や内部に生じる空間が、魅力的な居住の場にならないかと考えた。
黒いボリュームの周囲は開放的な白い空間で、自然環境と直につながる。 一方、内部はより閉じた空間で、要所に設けた天窓からの光によって内省的に自然と向き合う。
ここでの生活は、この黒いボリュームといろいろな位相で関わりながら展開される。その脇にたたずむ、その中に入る、その下をくぐる、足の下に踏む、上下に挟まれるなど。そうした空間体験が、ここでの生活に飽きの来ない変化を与えて行くことを期待した。
南側
北側
那須の自然林の中に建つ別荘である。
週末に家族や大型犬とともに訪れ、薪ストーブ、囲炉裏、ジャグジーなどを楽しむ場として計画された。
敷地は那須高原の奥、原生自然の残る一帯にある。
日光国立公園内であるため、公園法による建築意匠の規制があり、焦茶色の三角屋根を設けることが求められた。これを積極的な要素として取り込んで設計することが前提になった。
周囲の圧倒的な自然に対峙するため、建物はある程度強さのある造形とした。黒い帯状のボリュームが、大地を這い、立上り、ねじれながら空中を走る——そのボリュームの周囲や内部に生じる空間が、魅力的な居住の場にならないかと考えた。
黒いボリュームの周囲は開放的な白い空間で、自然環境と直につながる。
一方、内部はより閉じた空間で、要所に設けた天窓からの光によって内省的に自然と向き合う。
ここでの生活は、この黒いボリュームといろいろな位相で関わりながら展開される。その脇にたたずむ、その中に入る、その下をくぐる、足の下に踏む、上下に挟まれるなど。そうした空間体験が、ここでの生活に飽きの来ない変化を与えて行くことを期待した。